2013年1月5日土曜日

2012年 面白かったボードゲーム


2012年はこのブログを本格稼動させ、ボードゲーム会も今まで以上に活発に実施し記録した年でした。

そんな1年間を少々まとめてみようということで自分を含め「板の会」サークルメンバーで遊んだ作品の中で面白かったもの5つを挙げようと思います。





2012 透明金魚-5選

あくまでふわっとした選考基準
⇒2012年に遊んだもので比較的新しい作品











5位
キングダムビルダー Kingdom Builder 2011年作品



ドイツ年間ゲーム大賞2012に選出された本作。
正直選出されたときは売れっ子デザイナー・ヴァッカリーノに対する反ミーハー精神などが邪魔してすぐに遊びたいとは思えなかったものの、やってみるとまあなんとも面白い。

カードを1枚引いて対応するへクスタイル土地を選んでコマを置く。
これだけの超シンプルな基本ルールに対して、
①モジュラーボードで毎回変化するメインボードと特殊タイル
②毎回変化する勝ち点取得条件

という不確定要素が遊ぶたびに新しい感覚を与えてくれる。


「シンプルで地味」という意見もあるけど個人的には基本ルールが「シンプルで地味」だからこそ①と②の要素が活きてきて濃密で楽しいのだと思う。実は所有していないのでチャンスを見て買いたい一作。

4位
蟻の国 Myrmes  2012年作品


エッセンの新作発表、そこからGMに向けての国内流通。この流れを自分で情報収集含めて初めて本格的に追いかけたのも2012年のトピックだと思う。


蟻の国は箱絵に惹かれたのを皮切りに注目してルール発表のタイミングで購入を決意した思い入れのあるタイトル。


巣穴とフィールド、2段階に分かれるゲームデザインはまさに蟻の生活を体感できる素晴らしい仕組み。内容も濃密で巣穴では緻密な蟻マネジメントを行い、いざフィールドへ。

フィールドでは相手とドンパチ陣取り合戦。

美麗なコンポーネントとやり甲斐のある内容がなんともマッチしている佳作。

3位
ウィウィルウォックユー We Will Wok You 2012年作品



今年はTwitterやゲームスペース柏木さんを通じて多くのボドゲプレイヤーの方々と交流することが実現。ウィウィルウォックユーもTwitterでシミーズさんがツイートしてたことから気になった作品だ。

とにかくこのゲームは「詰まっている」。

カードだけのコンポーネントで、そしてなんとも簡単なルールでボドゲのエッセンスが凝縮されている。相場コントロール、セットコレクション、アクション選択のジレンマ、怪しいイラスト…初心者からフリークまでガッツリ楽しめるウィウィルウォックユー、新年何を買うか迷ってるならマストバイ!

2位
ブルゴーニュ The Castles of Burgundy  2011年作品


重いゲームもまあまあ好きなのだが自分が重いゲームにあると嬉しいランダム性がある。ずばりダイスだ。
ダイスの何がいいかは正直うまく言えないのだがダイスがコロコロタワーを下るあの瞬間に侘び寂びを感じる。


またなんというかダイスというコンポーネントのデザインが好きだ。テンデイズ田中さんが「ボードなどに矢印がデザインされてると好き」と仰っていたが私は「ボードなどにダイス目がデザインされてるとグッとくる」。


ブルゴーニュは個人ボードの開拓を軸にメインボードでのアクション選択をしていく。そのアクションの方向性を握るのが2つのダイスだ。ルール、要素はやや多めで小難しいゲームになってしまいそうなところにダイスが一息入れている。私が大好きなトロワもそうだがこういうダイスの使い方は素晴らしい。リソースを使ってほんのりダイス目を弄れるのもGOOD。個人ボードも毎回変わりリプレイ性も高く長く付き合える本格派だと思う。

1位
村の人生 Village 2011年作品



映えある2012年のマイベストゲームは村の人生を選んだ。

メインボードに点在するアクションエリアを選択し、リソースを獲得しながらワーカーを最適運用する本作。
最大の特徴は時間の流れと共に生まれる世代の概念と死の要素だ。

ワーカーに1-4の背番号をつけて世代分けすることで大河ドラマよろしく一族の系譜をシステムから感じさせたと思えば、時間の流れに逆らえず死を迎えたワーカーもしっかり働いていれば村の年代記に載り勝ち点を産む。
邦題・村の人生をプレイヤーが自然と感じることができるこの作品は個人的にテーマとシステムの融合の大成功例だと思っている。

選択するアクションも中々凝っていて好きだ。世代を通じて「旅行」した場所をマークしたり、何代にも渡って覇権を争う「議会」
、長年積み重ねた自分の一族の勢力が結果を左右する「ミサ」などここでも時間の流れと世代が緻密に雰囲気抜群に入り込んでいる。

テーマか?システムか?と言った話がある。このバランスとジレンマは難しい要素ではあるものの両立できればこんなにも満足度が高まるのかと感じた。

ちなみにドイツ年間エキスパート賞の予想をしてズバリ的中したという意味でも思い入れがずば抜けているゲームだったりする。





・・・・
さてこんな感じで2012年の面白かったゲームをまとめてみた。2013年もこんなまとめが出来るくらい楽しく沢山遊べたらいいなあと思いつつニュルンベルクのラインナップに思いを馳せるのでした。





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