2012年11月25日日曜日

11/25プレイログ:ツォルキン、蟻の国 Myrmes、クー、古代ローマの新しいゲーム、他

さて、先週は初参戦のGMにて各々欲しいボドゲを調達してきた板の会メンバー。
(参考:http://toumeikingyo.blogspot.jp/2012/11/2012.html)

明けて今週、とりあえず集まれるメンバーで買ったのから遊ぼうよということで本日集合。
プレイログはその前回のゲムマの後そのままの勢いで遊んだツォルキンから。


【参加】いがり、AZ、おんちゃん、私


ツォルキン  (Tzolk'in: The Mayan Calendar)
http://boardgamegeek.com/boardgame/126163/tzolkin-the-mayan-calendar


まずは今日のプレイログではないのですがゲムマ後に遊んだツォルキンから紹介。

エッセンのスカウトアクションでも上位につけていたり発売前からフリークの間で話題になっていたこちらを早速プレイ。

あれもこれも購入できるわけではないのでキーフラワーと共に見送りやむなしと思っていたのだけれど、ふっくんが「いやああのギアがやばいっすねギアが」と購入してくれたおかげで遊ぶことができた。


ツォルキンの特徴はなんといってもメインボードに据えられた5+1枚の歯車。
これが物理的に動くのが熱い。

ゲーム内容は意外とシンプルなワーカープレイスメント。

上記写真の5色の歯車。この歯車の先にワーカーを置く窪みがある。
手番で出来ることはここにワーカーを置くか
前手番等で置いたワーカーをとるかだけだ。

ワーカーを獲った時に歯車の先が指し示した内容の効果が発動する。

面白いのはやはり歯車なのだがこの歯車の動きだ。

手番が終わると歯車が1目盛り動く。(このとき中心の大きな歯車を回すことで周りの5色の歯車が連動して一気に動くのだ。熱い。)

そうすると効果がより良い(そうでない事もあるけど便宜上)ものにズレる。
つまり、手番でワーカーを置いて数手番待つと、ワーカーを取る時の効果が引きあがっていく。

しかしながら歯車が1周するまで待ってしまうとワーカーが使えなかったり、数手番ごとに来る「食料の日」を越える為にリソース(コーン)にも気を配らないといけなく、ただ待ってればいいわけではない。

またワーカーを置く際もコーンを使うことが非常に多く、わりとカツカツなリソースマネジメントが必要。これらをしながら刻一刻と変化するワーカーの効果を気にしながらゲームを進め多様な道筋で勝ち点を稼いでいくのだ。


とまあ、こう書くと複雑そうだが基本的にやることは「ワーカーを置くか取るか」だけ。
少々ボドゲ経験があればすぐに入り込める。

ゲームは神殿への貢献を効率的に進めた購入者ふっくんが勝利。


ゲーム中はリソース支払うことで建造物を建てるアクションもありこれもゲームを有利に進める方法のひとつ。

私は上記の様に4つの建物を建築。左側2枚の「食料の日の支払いリソースを減らす」を上手く運用できたつもりだったが「そう思う頃には既に終盤」のパターン。もうちょっと早めにこれを建築できてればなあ。

しかしこれはかなり面白い。ガッツリゲーは好きだけど淡々と進む堅い感じはどうも...と思いがちな方には是非勧めたい。とにかくシンプルな手番ととにかく熱いギアアクション、重めゲーの新しいプレイ感があった。



蟻の国   Myrmes
http://boardgamegeek.com/boardgame/126792/myrmes

さてここから本日のプレイログ。

個人的にエッセン組で一番注目していて一番欲しかったのがこれ。
ゲームマーケットで先行販売が本格的に行われた様子だがちょっぴり残念なニュースが。

http://hobbyjapan.co.jp/game/?p=6541
以下上記リンク内、ホビージャパンブログ引用

●タイルのミスプリントの件
特殊タイル裏面にミスプリントがあるようです(訂正! 裏を見たら全く違っていました! エラーがあるのは 裏 面 です!)
メーカー提供の差し替え画像が公開されております。
<アブラムシ農場>に土粒/石粒アイコン→<アブラムシ農場>に食糧アイコン
<資源地>に食糧アイコン→<資源地>に土粒/石粒アイコン
に訂正するものです。


というわけで一部タイルの裏面にミスプリント。
元々話題になっていた内容で私も気にしていた。

買った後開封して中を見るとミス面では無い側が上になっていたのでミスプリントに気づけず
「ミスないっす!」などツイートしてしまったのだが、結果としては裏面がミスプリントだった。
間違いツイートでご迷惑をおかけしました...

さてというわけで修正である。
上記リンクからも確認可能な差し替え画像を取得しシール用紙に印刷。

設定としてはこんな感じ。

そして刷ると
こんな感じ。左列の中に1枚緑タイルがあると思う。これが実際の大きさ、下が印刷したシール用紙。ちょっとシール用紙のほうが大きくなってしまったが許容範囲。

カッターで切って貼ると
こんな感じ。想像以上に綺麗に出来てる!



さてではプレイログ。

とにかくこのゲームはコンポーネントが綺麗だ!
しかし蟻、その他虫の描写はリアルすぎてキモイという意見もある。

特にこれ、蟻コマ

まあ確かにキモイか。。


気を取り直して紹介。
ゲームはまず上記の個人ボードでの操作から始まる。
これは蟻のコロニーをあらわしている。
ここでプレイヤーは限られた「育児蟻」をコロニー内で配分してそのラウンドで使う蟻や生産する資源を決める。

たとえば働き蟻を2体、兵隊蟻を2体、仕事用のリソースを1つなどだ。

それを各自が行ったら一斉に公開して上記にしたがって蟻やリソースを生産する。


ここからが楽しい蟻の国の攻防だ。
働き蟻はコロニー内での働きと外(メインボード)での働きがある。
コロニー内ではリソース生産など地味だが次ラウンドでまた働き蟻として活躍が期待できる。

外働きの働き蟻はこのゲームのメイン部分でもある陣取り中心の攻防戦に参加する。

外働き蟻はまず巣穴から出てくる。(上記のめだまっぽいのが巣穴マーカー)

そこからヘクスタイル3マスを移動する。
その間にテントウムシなどの獲物が居た場合は兵隊蟻を犠牲にして獲物をしとめる!
この際獲物の種類に応じて勝ち点やリソースを獲得する。


3マス移動した働き蟻はそこでフェロモンを拡散して死ぬ
フェロモンは上記の赤や青や黄色や黒のタイルだ。

これを置くとその置いた地形に依存したリソースが生産されさらに大きさに応じた勝ち点が入る。
(最初におけるフェロモンタイルは勝ち点が入らないがゲームを進め個人ボードの深度を掘り進めると大きなフェロモンタイルを置けるようになり勝ち点幅も上がっていく)


自分のフェロモンタイルはその上を1マス換算で移動できるためフェロモンを置けば置くほど効率よく移動もできるようになる。

さらに他プレイヤーのフェロモンタイルの上を歩くには兵隊蟻の犠牲が伴うため自分のフェロモンを置く陣取りは勝ち点稼ぎ、獲物ゲット、進路確保と他の邪魔など複数の要素を孕んでいて悩ましくもかなり楽しい。

またゲーム中には特定条件を達成することで勝ち点が入る「目的タイル」の要素や、陣取りその他を効率よく進めるための「コロニー深度の掘り進め」、冬が来るたびに訪れる「食料強制支払い」、リソースを追加で生産する「特殊フェロモンタイル」などゲームの勝ち筋を多様化させる工夫と適度な縛りがあって、中だるみすることなくゲームが進む仕掛けがバッチリ配備されている。



4人でプレイしたのだが、序盤は皆ややソロプレイというか自分の巣穴周辺でフェロモン拡散や獲物とりをしてゲームの流れを把握。中盤からは勝ち点取得が活発化していき徐々に攻防が加熱。

後半は目的達成や陣取りでドンパチ。結果1ポイント差で私が勝利。

頭を悩ます個人ボードでの配備とメインボードでの攻防。そして何より綺麗でユニークなコンポーネントが醸す「蟻の冒険」感。
これは何度も遊びたくなるかなりの良ゲー。


クー Coup
http://shop.tendays.jp/47_665.html
次はクー。
これもGM戦利品。
国内ではテンデイズゲームズさんで取り扱い。

ゲームはシンプルなブラフゲー。
数種のカードから2枚を伏せで持ち、その能力を使ってお金を獲得したり相手を攻撃したりお金を奪ったり、それらをブロックしたりする。
面白いのは伏せてる所持カード意外の能力もブラフで使っちゃっていいこと。
もちろんそれを指摘されて嘘ならペナルティなのだがそこら辺の駆け引きが手軽かつわかりやすくていい。

10分程度で終わるのでお手軽なブラフゲーとしていいかもしれない。

個人的には絵がわりと気に入ったw


古代ローマの新しいゲーム  Neue Spiele im alten Rom
https://sites.google.com/a/newgamesorder.jp/www/games/neuespieleimaltenrom



さて次はこれ「古代ローマの新しいゲーム」。

クニツィアによるこのゲームはひとつのパッケージに14種の様々なゲームが入っているなんとも欲張りなもの。カードやコマなどは共通のものを使うのだがいくつかのボードとルールを組み合わせて14種のゲームを楽しめるようになっている。

1994年に発売されたらしいこのゲームは好評も絶版となっていたのだがこの度New Games Orderさんから再販となった。再販には多くの方々が携わってるらしいのだが勉強不足でちょっと正確なことがわからないので今度色々拝見してみようと思う。


さて14種全部は無理なのでいくつかやってみた。
ルールうろ覚えのためルールミスがあったら申し訳ないです。

歴史の糸車

1-5、5色のカードを輪状に並べ一人ずつ取っていく。
取れるのは目印のマーカーから時計回りに向こう3枚までのうち1枚。取ったらそこから時計回りにプレイヤーが移りまた取っていく。

誰かの手番でどれか1色が取られきったら得点計算して和を加点。同じ数字が取られきったらゲームが終わり数字の和を減点。得点差し引きで1位が勝ち。

適度なジレンマがあってシンプル。それでいて確かに「糸車感」というか輪状のカードが減っていって収束する感じはすごいなと思った。

帝国

1-9のエリアにわけられた場所に最大3個カウンターを投票していく。
数字の若いエリアから精算し一番投票数が多い人に得点。
もちろん後々精算が待っている7や9など大きい数字のエリアに先行投資するも良いがカウンターが有限なことなど縛りはある。後半のエリアのほうが得点は大きいが先行投資しすぎると序盤で出遅れる。

これもかなりシンプルなジレンマゲーだが最終得点は猛烈な接戦に。

近衛兵
5色の数字カードを使ったバーストゲー。
赤と紫、青と緑が同じ組になっているイメージで伏せカードを捲っていく。
同じ組を開けていくとその数字がそのまま加点になるが違う組を開けたらそこで無得点。
同じ組を開けながらどこで降りて点を稼ぐかがキモ。
ちなみに黄色は中立色でバースト対象からはずれている。
(例:赤→紫→黄色→赤 降りる:加点!
青→黄色→緑→赤 バースト:0点!)

この手のゲームは苦手だw負けまくり。


どれも30分以下で終わるのに上質で面白い!これはひとつあればゲーム会の時間調整やちょっとした時に本当に重宝する。これは買い。




さて以下写真のみで今日やったものを。


カルカソンヌ冬    Carcassonne Winter-Edition
http://www.mobius-games.co.jp/HansimGluck/carc_Winter.html


名作カルカソンヌのデザインが冬っぽくなった新作。ルールは全く一緒、冬なだけ!
冬カソンヌと呼ぶことで愛着もわくこちら。
カルカソンヌ欲しいけど今更かうのもなあ、、、と言う方に是非オススメ!すごく美麗!



その他皆大好きなファウナと、、





GMでAZさんが購入した「カタン」
ポータブルカタンしかやったこと無かったので「ちゃんとしたやつは道もボコボコしてんだな」など変な感動をしながらプレイ。


というわけでGM戦利品を中心に盛りだくさんな今回。

私の一押しは誰がなんと言おうと蟻の国!!!
陣取り、個人ボード管理&成長、リソース配分、目的達成。
私が楽しいと思う要素がほぼ詰め込まれていてバランス抜群コンポーネント抜群言うことなし。
迷ってる方これは買い、本当に買い!

次のプレイログは恐らく、我々購入ゲーム最後の大物「テラミスティカ」の登場会になると思われます。


2012年11月20日火曜日

ゲームマーケット2012秋へ行ってきました


表題の通り、実は始めてのゲームマーケット通称GMへ行ってきました。
http://gamemarket.jp/

ボードゲームにハマってから気になっていたイベントのひとつではあったものの今までなんだかんだ行ったことがなく、今季はなんとしても参加をと意気込んでおりました。

自分のお目当てはエッセン発表作品の先行販売。
同じ志を持ったいつもの板の会の面々を誘い、いざ浅草である。

今回のブログは来年や来季、今回の私のように
「企業ブース中心、海外作品の先行販売などを買いたいんだけど大体何時くらいに行けばどんな感じになるか知りたい」と思うかもしれない人向けに時系列を中心につらつらと書いてみました。


5:00 
起床。
奥さんから「ボードゲームはそんなに気合を入れないと買えないものなの...」という無言の眼差しを頂戴する。

6:45
浅草駅着。寒い。

6:55
会場の産業貿易センターへ。
正面入り口が閉まっていたので脇から入ると数人のGM来場者もしくは出展者風の方々が居た。

私は先発組と名づけた4人が集合するまでしばしここエレベーター前で待っていたのだが、おそらく同様に早々来ていた方々の何人かは「ここで待つべきか、7F待機列エリアに行くべきか」をぼんやり迷っていた様に見えた。
それくらいなんの案内も無かったのだ。

7:00
先発組集合。待ってる間に先ほどの早々着た方々がエレベーターで上がって行ったまま帰ってこないことを知っていたので「きっと上でなんらか待てる雰囲気があるんだろう」と我々も7Fへ。

すると想像通りであった。
待機列エリア、後のバザールなどのエリアになる広間はパーテーションで封じられていたものの、その前のちょっとしたエリアに既に20人弱の方々が列を作っていた。
私たちもそこに並ぶ。

7:45
Twitterを眺めていると驚愕の事実が。
この暫定待機列が長々と延伸し階段を下ってかなり下の階まで続いているらしい。
すごいぞGM

8:30
やっとこさ本物の待機列が作られる。
ここで4F組と5F組に分岐。
当然我々は5F組へ。7:3くらいで4Fが多い。気づけば我々は先頭10番手くらいに位置していた。

9:15
後発組の友人から「オワタ、列長すぎ」と連絡。彼曰く数百人は居たし階段へのはみ出し列もまだまだ延伸していたらしい。9時台では遅いということなんだろうか。GMすごいぞ。

9:50
いよいよ列が誘導され5Fエリア入り口へ。
浮かれているここで戦慄する我々、地図と逆の場所に居ることがわかる。

赤い矢印の位置がイメージです

なぜそんなわかりにくい誘導をしてくれているんだw
というかそれなら地図逆に書いてカタログ作ってよww
フォーメーションの組直しを余儀なくされるチーム板の会

10:00
会場!
拍手の後入場が許可される。
私はMyrmes蟻の国を買うために一目散に競歩!走っちゃいけないので競歩!
そして無事購入。

ロイディさんに遭遇、こちらも買いたいものは買えたみたいです。

10:15
5F組は皆お目当ての品の購入に成功!
4F組は出遅れも響きいくつかは変えなかった様子。

11:00
一旦離脱しマクドナルドで昼食と午後の予定立てへ。
このタイミングでもう1人合流。

11:45
人の流れもやや落ち着いたので7Fへ。
シミーズさんと初体面。ご挨拶させていただく。

12:00
職場の人に遭遇してビビる。

12:30
GMを後に、その後友人宅で開封の儀と軽く遊ぶ。
ここでのプレイログはいずれ別ブログにて。


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今回皆で買い集めた戦利品はこんな感じ。

このほかに書籍を数冊買っていた友人も。



私の戦利品はその中のこちら2つ。
Myrmes蟻の国カルカソンヌウィンターエディション



どちらも美麗なコンポーネントが素敵。




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さて、といった感じで早朝から行ったおかげかサクっと欲しい物が変えて早めの離脱となったGM。

今回の流れだけをベースに考えると、5F列の自分の後方に並んでいた30人くらいはなんとか欲しい物が買えたんでは無かろうか?と思う。
キーフラワーは瞬殺だったみたいだけど。。。

そうするとまあ少なくとも7時浅草入りが出来ればほしいものは買える!と言っていいんでは?
「はええよwww」と思われる方も多いかもしれませんが、まあせっかくのお祭ですしいいんじゃないでしょうか!

少しでも今後の来場者の参考になればいいかなと思います。

買ったゲームのプレイログとまだ遊べていない新作は今後紹介します。
でわでわ。

















2012年11月5日月曜日

11/4プレイログ:スペクタクルム、日本の城、シープランド、ラブレター

ドイツでのエッセンも終わり、ボドゲフリークの方々の中ではまだ国内で本格流通されていないタイトルを遊んでいることも増えてきているようです。

TwitterのTLやプレイログを眺めながら羨ましいなあと思っていたところ、
最近Twitterで交流のあるロイディさんから「スペクタクルムありまっせ」とお声がけをいただき、待望のエッセン関連ゲームをゲームスペース柏木にて遊ぶことになったのでした。


【参加】イガリ、ぴーやま、自分 特別参加:ロイディさん

今回はまだ本格流通されていない感があるのでリンクはBGGにしています。


スペクタクルム
http://boardgamegeek.com/boardgame/104573/spectaculum



まずはスペクタクルム。
ロイディさんがルールの翻訳をしてくれており、インストもしていただく。

4色のカードを売買してお金を稼ぐゲーム。
カードの価値はスタート価値の5金をベースに上下推移する。

手番ですることできることは次の通り。
1)カードを2枚まで売買する。
2)ボード上に自分の持ってる4色コマを3つ置く
3)ずた袋からランダムで4色タイルを3つ引く

これだけだ。

まず1)
高い価値になっている色のカードは売れば利益になるし、これから価値があがりそうな色は先物買いをしておくのもいい。ここに関しては後述も踏まえて。

2)で価値変動などゲームの中身が動いていく。
プレイヤーはカードに対応する4色のコマをからいずれか3つをランダムで保持する。
これをメインボードのマスの上においていく。
置く時のルールは
・4隅にある各色のスタート地点に隣接しておく
or
・色で繋げて置く
のいずれかを満たす必要がある。
上の写真は開始直後なので隅に集中しているけど終盤は・・・
こんな感じになる。

上のボードの黒枠タイルで+1など書いてあるマスに置くとその色の価値が数字の分上がる
もちろんマイナスなら下がる
これによって色の価値変動が発生する。
色は繋げて置く必要があるので自分の狙っている色の価値を意図してあげていくにはある程度陣取りの要素で上手いことマスを埋めていったり、周囲のメンバーの手札を見ながら相乗りを模索する必要がある。
ここがなんとも楽しい。

その他赤枠のタイルマスはお金が増減するマスになっている。
増マスにコマを置くとそのコマの色のカード1枚につき2金。お金が増えるのは当然該当色カードの保持者のみ。
減マスも同様。  そのコマの色のカード1枚につき2金減。

1)と2)を行ったら3)の通りずた袋からランダムに3コマを引いて手番終了。
ちなみに引いた3コマは秘匿情報なためその人の手番までは誰が何色のタイルを持っているかはわからない。

ちなみに価値は0から25まで変動する。今回は15-6くらいに紫がなったのが最大値だった気がする。

赤色の価値上昇を信じて溜め込んだロイディさんが最後売り抜けて勝利。

自分のカードの価値が手番ごとにぬるぬる動いていく感じと、ややジレンマのある陣取りのバランスがなかなかいい。
4人で40分弱くらいで終わったので手軽な相場変動ゲーとしては優秀なんじゃなかろうか。

ちなみに各色、見世物小屋の珍妙な団員のイラストがある。
イラストの差はまったくゲームに関係ないw
なのにかなり気合が入っているw
ここら辺はメタゲーとして楽しむに限るので購入した方はそこらへんもじっくり観察してみてほしい。


日本の城 Japanese Castle
http://boardgamegeek.com/boardgame/130285/japanese-castle 


「次なにしよっかねー」と言っていたところでオススメされたのがこれ。
箱絵を見ると、外国人が勘違いして作った日本を舞台にしたゲームっぽいが、実は全く違う。


BGGから写真を1枚拝借するが、これこういうゲームなのである。




そう、カードでトランプタワーみたいに日本の城を組み上げていくゲームなのだ。

手前のカードが襖(?)みたいなもので組み上げていく本体。
奥のピンク色っぽいのが大きな土台。
その奥が小さな土台でこれで最後ふたをする。

なんども頑張ったが私にはこれが今日の限界だったw

慣れれば数分で高々とくみ上げることも可能らしいがその領域に到達することは無い気がする。

ちなみにイガリはこれになかなかハマっていて「ほしいわ、これほしいわ」とぶつぶつ言いながらかなりイイ感じにくみ上げていた。




シープランド Sheepland
http://boardgamegeek.com/boardgame/123576/sheepland


「あ、あれ俺がエッセン組で一番やりたかったやつだ」とイガリがシープランドを発見。
「これも訳したのでインストやりますよ」とロイディさん、やはり語学力は偉大だ。

眺めてるだけでも楽しいこのコンポーネント。可愛らしいヒツジコマとポップな色使いで描かれたメインボードがとてもいい感じだ。これに人型の羊飼いコマといくつかタイルを加えて遊ぶ。

ルールはシンプル。
1)羊飼いを1回動かす
羊飼いは数字が描かれたマス間1マスならノーコストで移動できる。
それ以外は1金払って任意のマスに移動。ルーラと呼んでいた。
移動した後に直前に居た増すには丸い柵タイルを置く。するとここはもう移動できなくなる。
ゲームが進むと移動が困難になっていくのだ。

2)羊を動かす
羊飼いが居る数字マスの両隣には必ず土地エリアがある。ここに羊がいるのだが、これを移動できる。
移動の仕方は自分を中心に逆サイドの土地へ移動。
こんな感じ。
このゲームは同種の土地へ羊を溜め込んでいくことが重要になるのでこのアクションがキモだったりする。

3)土地対応タイルを買う
上記の正方形タイルがそれなのだが、メインボードの土地種類に対応している。
ゲーム終了時にその土地に居る羊の数×対応タイルのお金をもらえる。

対応タイルのうち1枚はスタート時に各自1枚秘匿保持するのでその1枚目の場所に羊を寄せていくことが序盤の流れになる。

その中で羊の寄り具合を見ながら初期保持以外の種類のタイルを買うイメージだ。
タイルは買われるごとに単価が高くなっていくので早めに買えば買うほどお徳。
しかしゲームの流れで羊は各々の思惑の場所に移動されていくので早めに買うことばかりがいいとも限らない。なかなか悩ましい。

上記の3アクションを
・1)は必須
・同じアクションは続けて使えない
と言う縛りの中で計3回やって隣の人へという流れ。

さてやってみる。
右上の岩山地帯にぎゅうぎゅうに寄せられる羊。こうなるともうあそこからは動けない。
一方南部はまだ異動の余地ありで後半は南部の羊があっちにいったりこっちにいったり大変になった。
これが終盤だったと思う。
黒い羊は各手番の頭にランダムで動く。その代わり最期の集計で2匹分にカウント。カタンの盗賊風だがけっこういい奴なのだ。

このゲーム、可愛らしいコンポーネントとは裏腹にけっこうキツキツなゲームだ。
特に中盤から後半の駆け引きはもはや羊の可愛さを忘れる熱さがある。

そういやロイディさんが「良く見ると羊の顔が怖い」と言っていたが、これはそこそこカツカツゲーであることへのメタファーなのかもしれない。



ラブレター Love Letter
http://boardgamegeek.com/boardgame/129622/love-letter


さてラストはこれ。


日本のアナログゲー製作サークルであるカナイ製作所(http://kanaifactory.web.fc2.com/)
が製作販売していたラブレター(http://kanaifactory.web.fc2.com/products/ll/ll.html)
の海外リメイク(で、あってるのかな??)版がこれである。

何でもエッセンでも非常に人気が高かったらしく、先日のグリモワールのように日本のゲームが評価されるなんてうれしい限りだ。

少々熱中して写真は撮っていないのだがとにかく面白かった。
1-8のカードがあり基本的には1番強い8の姫をめぐってブラフあり推理ありの短時間カードゲームになっている。各カードには特殊効果があり
・相手の持ってるカードを予想して言い当てる。当たったら相手は脱落
・手札を交換する
などなどゲームを複雑かついい感じに推理・ブラフできるような構成になっている。

プレイヤーは1枚ずつカードを持って手番で山からカードを1枚引く。
そのうち1枚を捨てる。このとき捨てたカードの効果が発動する。


山札は少なくカードはすぐ尽きるのでさくさく進む。
・山札がなくなったとき手札の数字が一番大きい人
・脱落せずに残った最後の人
のいずれかで勝利が決まる。
数ラウンドまわして4回勝った人が優勝というルールだ。

プレイログでこんな書き方もアレだがこればっかりはやったほうが早いw
とにかくさくさく進むし、いい感じの推理要素だ。
操り人形や人狼ものが好きな人ならバッチリ合うと思う。



ちなみにシープランドの前にはぴーやま初プレイの7不思議も2回ほどやっている。
今回はエッセン組をメインに紹介なのでちょいと割愛。
これはこれでやっぱ面白い。ただなんか戦争に走っちゃうんだよな、全く勝てないw




というわけでロイディさんのご尽力でエッセンから到着ほやほやのゲームをいくつも遊ばせていただいた。いや本当にこれは感謝である。
改めてありがとうございました!

再来週のゲムマではより多くのエッセン組が出てくるかもしれないわけで、購入候補を絞らないとなあ、、、。