2012年9月30日日曜日

9/29 板の会プレイログ:パンデミック、バルバロッサ、セレンゲティ、村の人 生

いきなりだが私も普段はオフィス勤務の会社員である。
ひょんなことから隣の席の後輩であるふっくんがボードゲームに興味を持ってくれた。

入社後にわかったことなのだが彼は大学の後輩でもあり、何かと共通の話題はあった。
そんな折、10/1付の異動の内辞が発令し隣席でもなくなってしまうので「まあその前に1回くらいボドゲをやりにおいでよ」とボドゲに誘ってみた。

今回はボドゲ初心者のふっくんに楽しんでいただくことを前提としたラインナップのゲーム会になった。無論、いつもの板の会メンバーも招集し色々囲いやすい4人でゲーム会スタート。


【参加】ふっくん、じゅんちゃん、ぴーやま、自分



パンデミック
http://hobbyjapan.co.jp/pandemic/


さて最初はパンデミック。

ふっくんに事前にやりたいゲームをリサーチしたところ、割とこのパンデミックが刺さっていた。
協力ゲームという概念も新鮮だろうしまずはこれだということでチョイス。

ルール詳細は意外にこのニコニコ大百科がよくできているのでこちらを。


パンデミックの醍醐味と言えばやはり協力ゲームと言う概念。

ボードゲーム=人生ゲームな日本ではあまりピンとこないのだが全員が1つの目標のために協力してゲームを進めていくという感覚は少なくとも私にはかなり新鮮で、パンデミックを初めてやった当時は飯を食う暇もつぶしてパンデミックをやり、そして失敗したものだった。


軽くゲーム概要をなぞっておくと、
世界に蔓延しつつある4種の病原菌の拡散を防ぎながら、4種に対応する特効薬を作り「パンデミック=感染爆発」から防ぐゲーム。


プレーヤーは手元に最大7枚の都市カードを持ちながらゲームを進行する。
都市カードは地域により4色に色分けされている。
この4色がそのまま4種の特効薬に連動している。

ゲームの流れは、、、
①4回までの個別アクションを実施。
 個別アクションは
 ・隣の都市へ移動
 ・都市カードを捨て札にしてその都市へ移動
 ・自分の今いる都市の都市カードを捨て札にして任意の都市へ移動
 ・基地から基地へ移動
 ・自分の今いる都市の都市カードを捨て札にして基地を設置
 ・自分の今いる都市の病原菌コマを1個除去
 ・基地にて同色のカード5枚を捨て札にしてその色の特効薬を精製
 ・自分と渡し手が同じ都市にいる場合、今いる都市の都市カードを渡し手に渡す
 から任意4回。
②都市カードを山札から2枚引く
③感染カード(ここにも都市が書いてある)を感染率に応じて山の上から順に数枚引き、対応する都市に病原菌コマを1つ増やす。感染カードは捨て札山にストック。
病原菌コマは1都市に3個まで。3個以上置かないといけない時はアウトブレイクが発生し、周囲の都市に病原菌コマが1個ずつ拡散する。


さらに恐ろしいのがエピデミック
上記②の時に都市カードの変わりにエピデミックカードというトラウマカードが出ることがある。
これを引くと感染カードの山の下から1枚を引き、その都市に病原菌コマをいきなり3つも設置しなければいけない。
さらには感染率という③で引くカードの枚数を決める数値を引き上げなければいけない。
極めつけは捨て札にしていた感染カードの捨て札山を山札に戻さないとならない。
すべてがアウトブレイクの可能性を高める脅威の行為だ。


これを繰り返しながら特効薬を4種作ればプレーヤーサイドの勝利。
アウトブレイクが規定数発生したり、②で引く都市カードが無くなってしまったら時間切れでプレーヤーサイドの負けだ。

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さあ早速世界を救うためにパンデミックスタートだ。

このゲーム、①の手番のアクションを効率よく行う個別特殊能力を備えたロールをそれぞれが担当する。

今回は、、、
じゅんちゃん:作戦エキスパート【カードを使わなくても自分のいる都市に基地が作れる】
ぴーちゃま :衛生兵【病原菌コマを除去する時に同じ色を一気に消せる。その他色々除去に強い】
ふっくん    :研究員【同じ都市にいるプレーヤーに任意のカードを渡せる】
私              :科学者【特効薬をカード5枚ではなく4枚で作れる】

のロール振り分けだ。

恐らくふっくん研究員と科学者の私の連携がカギを握るだろう。




逆から撮影したのを回転しているので少しわかりにくいがこんなスタート状況。
ちなみにスタート段階でそこそこ病原菌はばら撒かれるのでこれを除去しつつ特効薬を作っていく流れになる。


ふむ、早速だが黒のエリア中東がやばい

「中東は結構欧州ともアジアとも繋がってるし先に手を打ちたいよね」
「良く見るとさりげなく南米もやばいけどまあ南米はいいや

等議論をしながら進む。


ぴーやま衛生兵はとにかく中東へ飛び込み可能な限り除去を勧める。
チーム結成直後に中東に突撃させられ激務に駆られるぴーやま、なんだか普段の彼に被る


チーム方針としては、、
私とふっくんがコンビで動きなるべく効率よくカードを私に集めて薬を作ることに。


おかげで早々に赤のカードが揃い始める。

「基地作るって地味だし俺は要らない子になってないだろうか」と悩める作戦エキスパートのじゅんちゃんが言葉とは裏腹に割りといいバラけさせかたで世界に基地を設置していく。


初参戦のふっくんも
先輩、これで薬作ってください」と
絶対に普段の業務では聞くことのないお願いをしながら奮闘する。


そんなチーム皆の活躍もあり順調に赤、青、黄の特効薬が作られていく。


黒のカードもたまりはじめ
「よし、世界平和が見えた」と全員が思った瞬間戦慄の光景が目に入る。



②の工程で引くべき都市カードの残りが僅かなのだ。
急にざわつくチーム


冷静に手数の逆算をし想定外の事態さえなければなんとか間に合うことがわかったが油断は禁物だ。
というのも序盤油断した南米からアフリカが今となっては病原菌の巣窟となっている。

冷静に冷静に手番を確認しながら私の番へ、手元にある黒カードを基地で消費し無事全ての特効薬が完成。

上が最終局面だ。
ご覧の通り「まあいいや」といわれた南米がとんでもないことになっている

「いや、おもしろいっすね本当」ととりあえずふっくんのボドゲデビューは楽しんでもらえた。


バルバロッサ



さて次はバルバロッサ。
世界のボードゲームにはマジで色々あるんだよということを理解してもらうにはもってこいの問題児だ。

流れは、
・各自、粘土を渡される。
・粘土細工を2つ作り中央に置く。
・粘土細工が何か?はメモに書いて集めておく。
・全員出来たらゲーム開始。
・その後はサイの目に従って行動

まあ大体こんな感じだ。
一応すごろく状のボードが用意されていてそこを各メンバーのコマが進んでいき、早くゴールした人が勝ち。
サイコロを振って選択される行為は
・自分以外の全員がすごろくボードで1マス進む。
・ジュエルが1つ増える。(ジュエルはサイコロの目の任意変更に使う)
・粘土細工に質問をして解答する。
・粘土細工の答えの名前の一部の文字を聞く(それの1文字目を教えてくださいなど)


粘土細工が何か?を最初に当てた人は5マス進み、2番目は3マス。
面白いのが当てられた側もすごろくボードで進捗する。
序盤や終盤に当てられると後退するものの、中盤に正解されると自分も数マス進む


要するに
当てやすくも当てにくくも無い絶妙な粘土細工を2つ作り質問しながら当てていくゲームだ。


当てる時の質問は
ルールブックによれば
「生き物ですか?」「食べられますか?」「1000年前にありましたか?」
などのおおまかな質問のみが認められ
「それはハリモグラですか?」
などの答えに直結する具体的な質問はNOとなっている。


答えるほうはさらに限定的で以下4つから答える必要がある。
「そうです」
「だいたいそうです」
「正しい答えはありません」
「違います」

やってるといつも「正しい答えはありません」でざわつく

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さてこの素晴らしいゲーム、さっそく始めることに。


このカラフル粘土が大事だ。
買ったじゅんちゃん曰く
「欧州直送の怪しい粘土でやるのは怖い」とのことで最悪食っても大丈夫というJAPANクオリティの小麦粘土を使っている。



さあ出来上がったのがこれだ。(黄色が1つ無いのは作成中だったため)
赤:ふっくん
黄:ぴーやま
青:じゅんちゃん
緑:私

早くも異様な空気が漂っている。




今回一番ヤバいとされたのが、奥のほうにあるなんか赤くて平たいやつだ。

初参戦でとんでもないもの産み出してくれたな君は」と早速ふっくんが責められる。



いくつかの質問とその流れを紹介すると、

「これは持ち上げられますか」「はい」
「片手でもてますか」「はい」
「これは食べられますか」「いいえ」

ここで私の中にあった「ぼんやりとした生肉感」が崩壊する。

最初の一言を聞いてみる。
他の人に見えないようにメモに書かれた文字を見ると、

「バ」

割とあせる。


「電化製品ですか」「いいえ」

いよいよヤバい。

「専門店がありますか」「いいえ」
「掌に乗りますか」「はい」

まったくわからない、この赤い平たいものが恐ろしく見えてくる


掌に乗るらしいので掌に乗っけて考えてみる。
「バ、バ、バーコード?バーコードじゃないよな、、バーコード、、、バー、、、?! まさかおいおいおい」
語感から閃きが降りてきた

答えをおそるおそる書いてみると

「はい、正解です」

うん、ふっくんはクレイジーだ。



正解はこちらである。
http://www.kotsu.metro.tokyo.jp/bus/fare/otoku_buscard.html
答え:バスカード


こんなもんわかるわけがない
確かに今日のメンバーは共通の大学でこのバスカードを使っていたが
こんなひらひらをバスカードという解答で作りやがったふっくんはかなりクレイジーだ。

初回参戦でふっくんが「バスカード」と言う超絶問題作品を作ってくれたおかげで実は問題作品2番手につけた私の作品(手前の細長い緑の奴)が霞んでしまった。


ちなみにこれもそこそこヤバく
「これは買えますか」 「いいえ」
「持てますか」 「いいえ」
「物理的に地球上にありますか」 「・・・ いいえ」
などの問答が続き、ぴーやまが「アレはやばい、手を出してはいけない」と泣きそうな顔で言っていた。

一応、以下反転形式で答えを書いておくので気になる人は見てみてほしい。

赤左バスカード
赤右ノッポン(東京タワーのゆるキャラ)
青左ウィルス
青右クジラ
緑奥スギちゃん
緑手前(問題作品2号)北斗七星
黄色ミロのヴィーナス




セレンゲティ
http://www.mobius-games.co.jp/Abacus/Serengeti.htm
http://toumeikingyo.blogspot.jp/2012/06/63.html
(前回のプレイログ)


奥さんが晩御飯を作ってくれており、もう少しで出来上がるとの情報がここで入る。

サクっと終わるしジレンマ系も1個やってみようよ」ということでセレンゲティの出番だ。


まあ私自身がシャハトゲーを大好きということもあり、今後アクアレットに自然に誘い込む布石としての意味もこめて実はチョイスした。


序盤からカードを積極的に買い集める、ふっくん。
セレンゲティに慣れてしまうと序盤膠着しがちなのでこういう動きは逆に歓迎。

ゲームは慎重に手札を見極めていたぴーやまが大苦戦をし、なんと序盤から飛ばしたふっくんが勝利した。

序盤積極介入して競り落としても中盤その他のメンバーが追いつこうとある程度お金をを使う流れが来るので、そうするとカードの多い自分のところにお金が戻ってくる。こうなると終盤の勝負どころにアジャストすることが可能になる。

序盤はパスをしてお金を貯めて後半ドライブをかけるというのが鉄則だと思っていたが、そうばかりでもないようだ。

セレンゲティのいいところがまた発見できた、これだからシャハトゲーはたまらん。





村の人生
http://toumeikingyo.blogspot.jp/2012/04/485ver.html
http://toumeikingyo.blogspot.jp/2012/01/120122.html
(両方前回のプレイログ)



さて最期は村の人生。

「村の人生ちょっと憧れだったんですよね」とふっくん。
さすが賞を獲ると憧れまでついてくる。


「俺もこれはもっかいやりたかった」とじゅんちゃんが応じ、夕食後のラストということで村の人生をプレイ。


「やー、ボードゲームって箱がいいですね箱が」と、ふっくん。
確かに村の人生の箱絵は私も大好きだ。しかしこの1日で箱絵に食いついてくるとは、ふっくんもなかなか目の付け所がイケてる。



今回も旅行に行きまくる私。
「2回目だし今回は勝ちたいんや!」と意気込むじゅんちゃんと結構村の人生が強いぴーやまの2人は議会中心にデッドヒート

ふっくんは初のやや重ゲーに手探りながらも「麦ゲーっていけるんすかね」と麦を作っては教会に人を送り込むなかなか理にかなった面白い手を打っていく。そもそも「麦ゲー」とか言ってくれるあたりかなり適応力がある。

結果はぴーやまの勝ちかと思った瞬間に、じゅんちゃんがケツの下あたりから市場タイルが一枚見つかって1点差の逆転。

私は旅行のフルコンプに失敗したり黒コマを引きすぎて万事休す。

麦ゲーのふっくんは初めてにしては健闘の3位。



「いいすね、これまたやりたい」と初心者のふっくんにも受けは良好、さすが賞獲ってるだけある。

じゅんちゃんのコメントもそうだけど結構リプレイ性があるんだろうか、まあ色んな手法を試したくなる惹きは相当に強いのは確か。



帰りがけに「いやー、僕も一個買いますよボドゲ」とふっくん。

こうやってボドゲの輪は広がっていき、新作購入をする友人が広がっていき、板の会の所有ゲームが増えていくのだw 
ふっくんがどんなゲームを買いたがるか、とても気になる。



初心者を巻き込んでのゲーム会はなかなか楽しいものになった、めでたしめでたし。

2012年9月23日日曜日

9/23 板の会お買い物&そのままゲーム会 リサイクル、いかさまゴキブリ、世界 の七不思議 @ゲームスペース柏木

奥さんが夕飯をご友人と食べに行くということで午後が割りと暇になったので
「なんかボードゲーム買いたいとか言ってなかったかい?」と板の会創設メンバーの1人であるイガリを焚きつける。


【参加】イガリ、AZ、自分

◆第1部 お買い物◆

まずは高円寺すごろくやさん。(http://sugorokuya.jp/)

新宿から逆方向に乗るというアレなことをしたので私だけ遅れて到着。
話の流れはよくわからないが本来購買意欲があったはずのイガリではなくAZさんが何か買うらしいという流れ。

色々迷った結果先週ハマったファウナをAZさんお買い上げ。

店内には愛する「村の人生」の受賞エンブレム入りverの展示を確認。思わず写真を撮らせてもらった。

うん、なんか威厳があるね。


次は三鷹テンデイズゲームズさん。(http://shop.tendays.jp/)

イガリが何を買うか迷ってるとまさかのすごろくや店長さんが登場。
「迷ってるならベガス買おうベガス」とすごろくや店長とテンデイズ店長と私という異色の3人でイガリを煽るも結局もともとほしかったらしいリサイクルを購入。
テンデイズの店長さんもすごろくやの店長さんも気さくに会話してくれてとてもいい人です。


◆第2部 ゲーム会◆

さて、「じゃあ買ったしやろう」という流れ。
であればということでなんと2週連続でゲームスペース柏木さんへ。

店に入ると「雨なのでご覧の通り人は少なめですよ」と店主(席主が正しい?)の方が通してくれた。
さすがに2週連続なのでちょっとした面映さがあり
「先週はどうも」とご挨拶すると
「あー!わかりました、はいはい、ブログ見ました」と応対してくださった。

しかも奥から「透明金魚さんですか?」と他の方もお声を。聞けばTwitterでやりとりをしてくれた方だったりして、ソーシャルってすげえと感心。
ちなみにこの方オススメのゲームは時間の関係でできず。次は是非。


つーわけでいくつか遊んできた。

リサイクル
http://shop.tendays.jp/74_513.html



イガリが「いやほしかったんだよこれ」と言っていたリサイクル。

ルールは凄くシンプルで得点カードの山札から1枚を場に出す。
得点カードは、
・色(5色)
・点数1-5(?)
になっていてこれを手札のゴミカードで競り合う。

手番プレーヤーから得点カードと共通する色のゴミカードを任意の枚数で出していく。
これを競り上げ形式で時計回りに枚数を増やして出して行き全員がパスしたら最も多くのカードを出していた人が勝ち、得点カードを競り落とせる。

このとき競りに参加したけど競り落とせなったプレーヤーは出していた枚数をそのまま終了時にマイナス点として計算しないといけないので負けられない感がプレッシャー。

さらには一度パスコールをしていても競りが継続している間は再参加が可能なのでちょっとしたブラフ要素もある。
例)
A:1枚→B:パス→C:3枚(勝ったろ。。)→A:4枚(やったぜこれはC残念)→B:5枚「いただきます」→A&C「オワタ」

さて早速スタート。
1回目、
「これってとりあえずコールさせて数字増やしといていきなり参入してマイナス抱えさせるのがいいんじゃねえか」と思って早速やってみる。
簡単に言うと初手はパスしといて2週目か3週目に競りに戻ってくるという死んだフリ定石だ。

まだゲーム感を掴みきれていなかった2人がこれにガッツリ嵌り私の圧勝。
あまりにアレなのですぐにリプレイへ。

2回目、2人がゲーム感を掴んで死んだフリ定石がものの数分で廃れる

しかし引き運もあったのか私が2連勝。
「得意なゲームにリサイクルをあげることにする」と宣言。


いかさまゴキブリ
http://www.mobius-games.co.jp/DreiMagier/Mogel_Motte.html

ゴキブリシリーズ(その呼び名があってるかはナゾ)の一角というか異色作。
余談だがゴキブリシリーズの始祖(?)「ゴキブリポーカー」を甥っ子に遊ばせてあげようと
実家群馬で布教を試みたAZさんであったが「ゴキブリ」という単語のネガティブさに甥っ子のママさん、つまり兄嫁さんが露骨に嫌がったらしい

このゲームは1-5の数字とちょっとしたアクション指令が書いてあるカードを数字順(上でも下でもいい)に並べていき最初に手札が無くなったら勝ちというだけのゲームだが名前の通りイカサマが必要になる。

ゲームでは1人が監視役となる。
それ以外のメンバーはイカサマ予備軍だ。

イカサマの火種になるのが蛾のカード。
蛾(またすごい虫のチョイスだ)のカードは監視役以外はなんと出すことができない。

ではどうやって手札から蛾を無くすか、そうイカサマをするのである。
もっと具体的に言うと監視役の目を盗んで机の下とかに捨てるのだ。

柏木の席主さん曰く「終わると床がカードだらけになる」とのこと。

このしょうもないゲーム、やらないわけにはいかない。

さてレッツプレイ。
とりあえずアホ面でカードを捨てたり、なんなら捨てるフリをしたりする。
本当にしょうもない。

とりあえず2回やった感想としては楽しい以上に「人の目を盗んでカードを捨てるのは想像以上に困難」だということだ。

こんなまったく人生に深みを与えない知識を教えてくれるいかさまゴキブリを愛さずにはいられない。


世界の七不思議
http://hobbyjapan.co.jp/7wonders/


今日のラストはこれ。
AZさんが「いつかやってみたいと思ってたんだよね」と世界の七不思議をチョイス。

正直自分としては、世界中の賞レースを受賞しまくって超有名ゲームになっていた七不思議にやや「有名すぎて逆にやりたくない」というひねくれ精神をもっていた。

しかしその一方で「そこまで面白いならやってみてもいいんだからね///」というナゾのツンデレ的な要素もありまあなんというか実はやってみたかっただけの話だ。


ルールはいろんなところでご紹介があるので詳しくは書かないけども意外とシンプルなものだった。

・カード7枚を持つ
・カードは勝ち点になるものや他のカードを出すリソースやラウンドごとの戦争を有利にするものなど7属性に分かれる
・1枚選んでプレイ
残りのカード(初手なら残りの6枚)を隣の人に渡す
・また1枚選んでプレイ

この繰り返しだ。

特徴的なのは、カードを隣の人に渡していくこと。1週すると手の内がわかるのでちょっとした駆け引きがある。
それとカードのコンボ性と自分の勢力を拡大していく箱庭的拡大再生産の感覚が面白い。
個人ボード的なものとしてそれぞれが「世界の七不思議」にちなんだ遺跡のようなボードを持つ。
これもそれぞれ効果が違ったりして面白い。

インストもそこそこに早速プレイ!
初回はちょっとルールの取りこぼしなどもありすぐにリプレイ

リプレイと言うことは面白いと言うこと。
ほんのりダウンタイムがあるのでその際ちょっとした雑談になったのだが
「これは面白いな、なんていうか賞獲るよな」というコメントが出始める。

2回やって1度も勝つことはできなかったがこれは面白かった。

以下箇条書きで感想を並べると、
・勝ち筋が多いので自分なりの戦略が組めるのが楽しい
・長考さえしなければさくさく進む
・意外とインタラクションがある
・コンポーネントが綺麗
・7不思議ボードが個別に効果が違うので何度かやりたくなる。

こう考えると賞を獲るには
「いろんな勝ち方があって、長すぎないで、リプレイ要素がある」ことが大事なのかもしれない。

ただ一方で席主さん曰く「5-6人になるとカード交換など関連が薄まる向かいの人なんかが走ると止められなくなったりもするよね」とのこと。
これはやった身としてはすごくわかる、ひょっとしたら3人くらいが最適なのかも。
なんとなくだけど人数が増えるとソロ感が増して少しキレ味が鈍りそうなそんな気はする。


帰りはラーメンを食べて帰ったが「正直、七不思議はインパクトあったよね」とさすが賞レース総なめの実力は確かだったと痛感。
 「有名すぎて逆にやりたくない」なんて2度と言ってはいけない、いや言うかもしれない、ごめんなさい。



買い物で業界の方々との絡みから始まり七不思議で締めるというなんだか豪華な1日であった。




2012年9月17日月曜日

9/17 板の会出張 キングダムビルダー、ファウナ、キングオブトーキョー @ゲームスペース柏木 

3連休の末日に急に予定をぶち込んでボドゲをやろうとAZ・ぴーやまを召喚。

元はロール&ロールに行こうとしていたもののwebで卓状況を確認すると埋まっていた。
なんとなく「どこかへ行ってボドゲ」のイメージだったので、色々検討。
結果、初めてゲームスペース柏木さんへ出向くことになった。



さて、関東のボドゲ好きにとっては有名なゲームスペース柏木。
TGIWさんでの紹介を引用させていただくと

ゲームスペース柏木は2003年5月にオープンしたプレイスペース。1000円の席料で店内のゲームを遊ぶことができる。ドミニオン木曜会や伝統ゲームの例会が定期的に行われており、愛好者たちの集いの場となっている。ドミニオン日本選手権ではドミニオン木曜会のメンバーが上位を独占し、世界チャンピオンのルネ氏を輩出している。

ということでなんていうか有名で優良なゲームスペースなのだ。
自分も名前こそ知っていたのだが行ったことは無かったので今回初上陸。

新宿周辺でラーメンを食べてから徒歩で大久保方面へ北上。迷うことなく13時には到着。
お客さんも多くにぎわってる中、宅へ案内されレッツスタートである。


キングダムビルダー



中に入ると部屋を囲う数々のボドゲ。正直どれも「やってみたいなあ」と思っていたものばかりで混乱する。18時くらいに帰ることを考えていたのでせいぜいインスト込みでできて中量級が3つくらいかなと想定。

そんなこんなでまずは「最近急にやってみたい作品1位」のキングダムビルダーをチョイス。


デザイナーは泣く子も黙るドナルド・ヴァッカリーノ。
ドミニオンでドイツゲーム大賞をとった後に今年も2回目の受賞を本作で成し遂げたノリにノってる人である。
個人的には「キングダムビルダーが受賞、へー、ほー、ふーん」とやや懐疑的に見ていたのだがやりもしないで懐疑的になるのは良くないよねと最近思っていたところでプレイのチャンスがやってきたのである。


六角形のマスで構成されたボード上に自分のコマを置いていく陣取りゲーム。
コマを置く縛りは非常にシンプルで、

・引いたカードに対応する地形(確か5種)にしかおけない。
・3つ連続してコマを置く
・置くときは、既に置いている自分のコマに隣接しておく

だいたいこれで全て。

カード引く→自分の番来る→コマ3つ置く→カード引く...
こんな感じ。

「それの何が面白いんだおい」
って話ですがいくつかそのルールを面白くするポイントがあって、
 
(1)特殊タイル
ボード上には特殊タイルが置いてあってこれに隣接したマスにコマを置くとそのタイルを取得し、基本永続的にそのコマの効果が使える。
例えば「追加で草原マスに1個設置」「1直線に置いているコマの先にもう1個追加で設置」などどれも手番での追加効果を発揮するものになっている。
これが非常に効いていてこのタイルを目指すことが楽しくも悩ましい感じになっている。

(2)ボードが毎回変わる

さっきの上に貼った写真と比べるとわかるが毎回ボードが変わる。
8枚ある基本ボードから4枚を組み合わせて使う仕様なので毎回地形が変わる。
地形が変わるのと併せて上記(1)の特殊タイルの内容も一新されるので毎回違った感覚で遊べる。

(3)勝利点の獲得方法が毎回違う
これは画期的だと思う。
このゲーム上記の通り
カード引く→自分の番来る→コマ3つ置く→カード引く...を繰り返してひたすら陣取りしていくのだが毎回陣取りの意味が違うのだ。
ゲームの最初に10種ほどある勝ち点条件から3枚をランダムで引いて勝ち点の取得方法が選ばれる。
その内容は
・水平に多くコマを置くと勝点
・川に隣接しているごとに1点
・区域(4つのボードを1区域と考えて)内に多くのコマを置いてる人に12点
・城と城をつなぐと勝点
など多彩だ。

このシステムによって「基本ルール」と「勝ち方」がミックスされて「やることは同じなのにやってる感覚が変わってくる」という新感覚が味わえる。本当にこれは画期的。


さっそくやってみた。1回目、

勝点条件は
A)城や特殊タイル獲得地どうしを繋ぐと勝点
B)水平列に1個コマがあるごとに勝点(垂直においていくと得)
C)城や特殊タイル獲得地に隣接してコマを置くと勝点

上記のルールで点を稼ぐため
黒の私は南北にコマを設置していることがわかる。
一方、白のぴーやまは手前に見えるように特殊タイルを丸く囲んでいる。

結果、

接戦の後、ぴーやまが勝利。赤のAZさんはちょっと出遅れた。

2回目、

勝点条件は
A)川沿いに置くと勝点
B)山沿いに置くと勝点
C)区域(4つのボードを1区域と考えて)内に多くのコマを置いてる人に12点、2位に6点

見事にみんなが川と山を攻めている。手前の川沿いをこれでもかと攻めている赤のAZさんの執念を感じる。

しかし結果は私が勝利。Cルールをうまく使えなかったことが今回のAZさんの敗因ぽい。


このように2回やっただけで全く違う勝利条件で同じルールを遂行する楽しさにどっぷりハマった。
そもそもルール読んでる時点で面白いことが伝わってきたし、1回目の途中で2回目をやろうと声があがったのはパンデミック以来な気がする。

正直、地味そうで「へえ大賞ねえ」と思っていたがこれは素晴らしい。
1回が30-45分程度で終わるし何しろルールが簡単だ。
こんなにシンプルで面白いのはすごい。大賞納得。



ファウナ



キングダムビルダーの面白さに「いやあすごいねこれ」と余韻に浸っていたが、一転して次に選んだのはバカゲー界のインテリ派ことファウナである。



まずこんな感じで特定の動物の見た目とよくわからん外国語での名前(対訳表あり)などだけが表示されているカードがケースに収められてある。下半分は隠されていて、要するにそこに答えがのっているのだ。

その限られた情報を眺めながら上記の世界地図に対し
・ここに生息していそうだ!というエリア
・このくらい重いだろ!という重量
・こんくらいのでかさだろ!という体長
・こんくらいのしっぽだろ!というしっぽの長さ
を勝手に想像して予想してコマを置いて答え合わせをするゲーム。

ここまでですでに上質なバカっぽさを感じることができる。

一応ゲーム性としてはコマを置く(コインを賭けるイメージだろうか)ことは最大6箇所に対して可能。
例えば地図エリアに3つほど置いて重量に1つ置くなど分散して勝点を狙いに行く事が可能。
しかし間違ってるとコマが没収されるのであまりやみくもにコマを賭けると次の問題での検討先が少なくなってしまう仕掛けだ。

動物カードには生息エリアの数の情報は明示されるのでなんとなく置きどころは絞られる。

「これは実にアレだね」と全員がこのゲームの持つバカ性を認識してゲームスタート。


第1問はピューマ。

「おい、ピューマ=プーマといえばサッカー、カメルーン代表だろ。アフリカはほぼ確定だろ」というデマでもないけど信ぴょう性も一切無いコメントに全員が乗っかりアフリカにコマが複数乗る。
大きさも適当に置かれて答え合わせ。カードの下半分を見て戦慄する。
わかりやすくウィキペディアを引用すると

ピューマ(学名:Puma concolor、英語名:Cougar)は、南アメリカ大陸のほぼ全域と北アメリカ大陸の広域に生息する、ネコ目(食肉目)- ネコ科の大型肉食性哺乳類の一種(1種)。ネコ亜科- ピューマ属2種中の1種。

そう、アフリカにピューマはいない。

その後も我々の珍プレーは止まらない。

シマリスの際
ぴーやま「シマリスって言うくらいだから島だろ島」
その他ちげーよ、シマシマのシマだよ。

シロナガスクジラの際
ぴーやま「10以上の生息地って書いてあるけどこれもうほとんど世界中の海にいるよね、余裕かも」
AZ「そうだね。(北極海に置く)」
ぴーやま「なんていうかそこだけにはいない気がする」
結果北極海にだけいない。

ガラガラヘビの際
全員「ほぼ間違いなくインド、百歩譲ってインドネシア」
→結果、メキシコ

等、「動物の生態を図鑑風の情報を元に考えているはずなのにバカだらけ」という想定どおりの面白さ。

結果、このテのゲームに異様に強いAZさんがぶっちぎり勝利。

ちなみに下半分はこんな感じ。
シマリス、ナマケグマ、名前忘れたけどイグアナかトカゲ。



キングオブトーキョー


日も暮れてきて「じゃあラストにサクっとなんかやろう」ということになり、ぴーやまがやりたがったキングオブトーキョーをチョイス。

ルールは激しくシンプル。
それぞれがモンスターを選び体力10からスタート。

1.2.3.イナズママーク、ハートマーク、攻撃マークの描かれた6面サイコロを6個振る。
任意のサイコロ群を2回振りなおせる。
・1-3は3個そろったら勝ち点。「1」が3個で勝ち点1、「2」が3個で勝ち点2、「3」が3個で勝ち点3
・ハートマーク1個につき体力1回復
・イナズママーク1個につき1キューブもらえる。キューブはカードを買う時の対価。
・1攻撃マークにつき1回攻撃。

プレイヤーはトーキョーとそれ以外の2種のエリアにいることになっている。
トーキョーには1人しか居れないがトーキョーに居座り1順すると勝ち点が2入る。
攻撃の際、
・トーキョーにいるプレイヤーはそれ以外のプレイヤーに向けて全方位攻撃
・それ以外のプレイヤーはトーキョーにいるプレイヤーを個別攻撃
となる。
トーキョーが色々有利そうだがトーキョーにいると回復ができなかったりするのでリスクもある。
ちなみにトーキョーで攻撃を食らった場合は攻撃主にトーキョーをあけ渡すことが可能。

体力が0になったら当然離脱。
勝ち点20を溜めるか自分以外が離脱したら勝利!


ゲームの最初に自分の使うモンスターを選ぶのだがこれが意味なく盛り上がる。別に絵が違うだけで能力に差は無いのに盛り上がる。私は初回「タコ怪人」を選んだ。正式にはクラーケンらしい

このゲーム要するにサイコロ振って攻撃してトーキョー占拠したり譲ったりしながらわいわいやるだけのゲームだ。
イナズママークでカードを買って特殊効果を使ったりするがそこまでカードを買い集める時間も余裕も無いのでこれも雰囲気を盛り上げる装置くらいに思ってたほうがいい。

とにかくモンスターをトーキョーに送り込みながらサイコロ投げてげらげら笑うのがこのゲームの醍醐味に違いない。

初回、トーキョーに居座り暴挙を繰り返したが集中砲火に会い即死亡。タコ怪人無念である。

この回は「メカドラゴン」を率いたAZさんが勝利。
「そのドラゴンはずるい。なんか強そうだし卑怯だ」といちゃもんをつけられ2回目へ。
2回目やってる時点でかなり楽しんでいる。

さあ2回目は「三つ目宇宙人」でリベンジである。正式名称は知らない。
少しゲーム戦略も考えながら皆慎重に攻め始めるが「結果大雑把な殴り合い」に突入する。

つまるところこのゲーム「緻密にカードの取捨を考えたりトーキョーにいて勝ち点を稼ぐか考えたりする」という本来ボドゲで重要そうなことを考えるより、「わけわからん化物で遊ぶ」事が楽しくなってくるのだ。
逆にそこを楽しませるだけの最低限のゲームメカニクスが実は繊細に組まれているので猛烈に楽しいんではないかと勝手に推測。

2回目はサイコロの神様が微笑んだ三つ目宇宙人率いる私が勝利。最強を誇ったメカドラゴンを駆逐した。






ゲームスペース柏木に初めて行ったがとても楽しめた。
この日は非常に混んでいたようで初めて訪れた方も私等も含めて多かったらしい。
今後も是非お邪魔したいと思った。


今回の発見は圧倒的にキングダムビルダー
他2作も面白かったが抜けていた。これはなんとか所有したい。
本当に面白かったしいわゆる初心者も楽しめる傑作だと思う。
後でいろんな方のレビューを確認してみよう。







2012年9月4日火曜日

9/2 板の会 プレイログ:ケルトカード、テーベの東、グレンモア、マンマミーア、お先に失礼しまーす、ブラフ

エッセンが近づいてきたこともありボドゲ熱も上昇傾向だ。

「仮面ライダーフォーゼが終わってウィザードが始まる。ってことはイガリの家でボドゲしないとね!」
という強引さがウリの今回のボドゲ会。


【参加】イガリ、ぴーやま、おんちゃん、自分


とりあえずイガリの家に押しかけて半ば無理やりビールを持たせて乾杯をする。
この時点で10時過ぎなのにほろ酔い。
素晴らしい。



ケルトカード
http://www.mobius-games.co.jp/Kosmos/Keltis_das_Kartenspiel.html



「とりあえず軽めのゲームやって頭をボドゲ仕様に切り替えよう」という発案の元、ケルトカードから。

年間ゲーム大賞受賞の有名作「ケルト」のカードゲーム版。いつだったか「カードゲームだけで十分ジャマイカ」というレビューを拝見したが非常に良くできている佳作。
そもそもボードゲーム「ケルト」をやったことが無いので比較検討はできないけどこれはかなり面白い。

6色(たぶん)の色分けされたカードに0-10の数字がふってある。
これを「0123456・・・」か「109876・・」と連続でプレイしていく。
このとき「10-7-5-3」と歯抜けでもOK。
これでなるべく多くの連続列を作るのが目的なんだけど列が1-3枚で終わっているとマイナスになってしまう。

うまく状況を見ながら多くプレイできる色を見極めながら進めていくのが楽しい。

取り急ぎスギちゃんの物まねをしながらインストするも意味不明なので普通にイガリにインストしてもらい確か2回ほどプレイ。
やっぱ面白い。




テーベの東




「とりあえず酔いも醒めたし中量級のゲームやろうぜ」ということでテーベの東。

実はテーベの東が大好きである自分は早くもわくわくする。


プレーヤーは考古学者となって世界5箇所の遺跡から考古学工芸品を掘りまくり、その価値が勝ち点になる。
単にスコップ片手に遺跡に行ってもたいした成果は得られない。
なのでゲームでは基本序盤に遺跡には行かず、ヨーロッパ各地をめぐって「考古学のお勉強」に励む。
そこで知識をつけるとそれがステータスとなり、より効率よく遺跡で掘れるようになる。

たとえば
知識1:8週間かけて1掘り
知識5:8週間かけて5掘り  
と非常に効率が違う。

プレーヤーは基本1週間1カウントの「時間」を消費してゲームを進める。
プレーヤー人数によってルールが違うが今回は4人なので2年間108週間を舞台にゲームが進行する。

移動するにも、勉強するにも、掘るにも時間はかかるのでそこらへんのマネジメントが大事だ。

このゲームの一番盛り上がるところはなんといっても「掘る」アクション。
掘るってどないやねんって話だが具体的には
「巾着袋に手を突っ込んでタイルをひく」のだ。
もちろん中には「多くのはずれ」が忍び込んでいる。(はずれは砂タイル)

この流れにより「はい!俺  8週間かけて 5回ほりまーすwww」
「砂!砂!砂!砂!。。。。。すなーーーー!」

という稀代のバカゲーノリが発生するのだ。
素晴らしい。

ゲームは堅実なお勉強の下積みっぷりと鬼のような引きの強さを併せ持ち、まさにテーベに選らばれた存在となったぴーやまが勝利。

パレスチナにほぼ張り付きでたいした勉強もせず掘りまくった私に勝利の女神が微笑むことは無かった。




グレンモア



さてグレンモア。

これをやる前に「まずいことで有名な中華屋に行って本当にまずくて半べそで帰ってくる」というかなり非生産的な昼食を済ます。

またも肉屋戦術。しかしながら今回はラウンドごとの得点計算での加点も意識して特殊土地とボンネット帽の収集もねらう。

結果そこそこ小さめにまとめてマイナス点を周囲にばらまき健闘したのだがウィスキーの拡大再生産を成功したぴーやまが勝利。
ウィスキーとか製造してないふしぎな勝ち筋で攻めてたイガリが僅差2位。

以降、自分-おんちゃん と続いた。





マンマミーア



テーベ、グレンモアと箱物中量系をれんちゃんだったので少し息抜きという流れでマンマミーア。

忘れていたが芸術的なまでのバカゲーであるマンマミーア。息抜きどころか笑い疲れた。

作者はボーナンザ等のウヴェ様。

プレーヤーには5種の具材カード複数枚とピザのレシピカード数枚が配られる。
レシピカードには「サラミ*5 きのこ*2」みたいにレシピが書いてある。

ゲームの開始と共に中央に向けて具材カードを絵柄が見えるようにプレイしていく。
同じ具材は一度に何枚入れてもOK。
この具材カードのプレイが「一応ピザを作っている」行為になる。

プレイするときは山にしていくので一番上のカードしか見えない形式。

各自、具材をある程度投げ込んでいったところで「そろそろ俺のレシピカードを満たす具材があの山にはたまっているだろう」と思ったら具材と同じようにレシピカードもプレイする。

一通り投げ終わったら今度は答え合わせ的にに山のカードを一枚ずつオープンしていきレシピができてるかできてないか判別する。


ここまで書いといてアレだがこのゲームは「やってみないとわからん」の真骨頂だw
なんとルールブックに「とにかく1回やってみましょう。そうすればルールわかります」的なことが書いてあるほどだ。

そんなこんなで「サラミたりねwwwww」とか「キノコ過多だwww」などバカ盛り上がりをしながら複数回。





お先に失礼しま~す

通称「おさしつ」である。

「社長」「専務」「部長」「係長」「先輩」「派遣社員」のタイルを1枚ずつ6枚ワンセットで保有してスタート。

表面は皆さん和やかな顔をしているが裏面は「電話番」「伝票整理」「コピー」「倉庫整理」の4種類の残業仕事のデザインである。特に社長の  「電話番」は白目を剥いており、もはや残業どうこうという顔ではない。

 プレーヤーは
・裏向けにしてそのタイルがなんの残業をしているかをオープンする
・すでに裏向いているカードを重ねる。
を選んで実行。

「 すでに裏向いているカードを重ねる 」は規則があり
・同じ人同士で重ねる。(社長を社長に重ねる)
・同じ残業内容で重ねる。(  「伝票整理」 を  「伝票整理」 で重ねる
決まりがある。

基本的にはカードを人に押し付けていき手元からカードをなくす事を目指す。
全員のカードがオープンになり押し付け合いができなくなった時点で終了。
この時自分の前に残っているタイル枚数が一番少ない人が勝ちで勝利の雄たけび
「 お先に失礼しま~すwwwww」をコールできるのだ。

なので
残業を明らかにしつつ、相手に自分のカードを押し付けていくというちょっとしたジレンマと
自分のカードが何の残業をしているかオープンするまでわからないという乱数がある中でゲームが進む。

シンプルながら悩ましさとイラストの滑稽さで猛烈に盛り上がる。
また、残業という要素が我々に妙な共感を与えてさらに盛り上がる。
個人的に4人揃ったら1回はやっていいんじゃないかと思うくらいには好きである。

結果4-5回やった始末。






ブラフ


紹介はすごろくやさんのページがわかりやすいので割愛、というかこのゲームが実は好きではないw

というのもこのゲームの真骨頂はギリギリの出目とだましあいみたいな隠れたインタラクションであることが間違いない。
しかし個人的には「騙すとか騙さないじゃなくて単純に4人でやったときに全員出目が5とか熱い」という奇跡信仰のマインドなのでインタラクションから離れていく。

そうすると負ける、ないしゲームを壊し早期離脱することが多い。

今までも「5が、、、20個あります!」みたいなスーパープレイのみを追い求めてこのゲームをやってはうまくいかず「こんなもんクソゲーや!」と罵ってきた。

が、なんと今回は自分の目がやたら揃うという奇跡が連発。
「4が、、8個」とかコールすると皆さんまたかまたかと「はいはいブラフ」と貶めにかかる。
しかし、あるのだ。4がいっぱい。

こんな展開が持続し、まさかのノーダメージ勝利を決める。

「べ、べつにブラフ面白くなんか無いんだからね///」とどうでもいい流れで終了。





この後、「あれ面白かったよね」と最初にやったケルトカードをもう1回やって解散。
今回の収穫はマンマミーアとお先に失礼しますの再評価に尽きる。

安いのでエッセン前になんか新しいのほしいなあという人は是非。