2013年4月29日月曜日

ゲームマーケット2013春でのプレイログ:小早川


昨年秋のGM以来の参戦となった今回。

前回はエッセンの新作を刈り取るべく早朝から突撃しましたが(参考:http://toumeikingyo.blogspot.jp/2012/11/2012.html)今回は特にそういった新作は無し。

しかも家から向かいやすいビッグサイトに会場が変更になったことでかなりゆったり出陣となりました。


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というわけでまずは戦利品

見てわかる通り特に目新しいものはないです。
私が買ったのはニューゲームズオーダーブースで「酔いどれ猫のブルース」と会場の奥の方でかなり怪しいオーラを放っていた「パッケージが中国語のコロレット」の2点。
あといつも買おうと思って買ってなかった、勝手にテンデイズゲームズ陰の看板商品と思っている「便利ーベルト」を買ってフィニッシュ。友人たちもアウトレット安売り品等を中心に購入。


友人が買った中で新作感があるのはこのキャット&チョコレートの最新作「学園編」かなと。





さて今回は買い物に時間を取られなかったのでブースでの試遊をしてきました。
ということでプレイログ紹介


(写真はオインクブースでインスト等してくださった方。ブログ掲載も快諾してくれました。)


オインクゲームズの最新作がさっそくGMに並んだ。
おなじみのおしゃれなデザインとシンプルなコンポーネント構成の本作。

ルールももちろんシンプル

1-15のカードを使うこのゲーム。
まず一人1枚のカードを受け取る。あまりは山札になり中央へ。
山札から1枚めくって表面で表示しておく。たしかインストではこのカードを「小早川」と呼ぶとのことだった。

ここからは簡単。
(1)親から順に以下のどっちかを選ぶ
山からカードを取って手札と見比べてどちらかを捨て札に。捨て札は表向きにして公開情報に。
・もしくは、山札から1枚めくって小早川の上に乗せる。これで小早川の数字が上書きされる。

全員がどちらかを選んで親に手番が戻ってきたら、
(2)手札で勝負するかどうかを決める。
勝負する場合はコインをカードに乗せて待機。パスならパスと宣言して待っている。

(3)一斉にオープン。
一番大きな数字を出した人が勝ちだが、一番小さいカードを出した人は小早川の数字と足して計算する。

つまり
小早川:8
Aくん:9
Bくん:パス
Cくん:15
Dくん:12
の場合、出したカードはCくんが一番だがAくんが小早川の数字と足して計算できるので結果17になり勝ちとなるのだ。

これを複数回繰り返してゲーム終了。


なんともシンプルだが悩ましい。友人AZと試遊宅を眺めながら「面白そうなのでちょっと待ってやらせてもらおう」となりレッツプレイ!

今回は他の方含めて5人で試遊。

なんともわかりやすいジレンマと予想しにくい手札がシンプルな悩ましさとして襲ってくる。

自分のカードに「14」とかあっても小早川に「10」等まあまあ大きい数字が出てしまうとなんとも困る。
かといって小早川を上書きするのもまあまあバクチでありここら辺の決断がシンプルに悩ましく楽しい。

こういう時の私は基本「ランダム性」にかける持病があるので毎ターン山札を小早川に乗っけて上書きし初見の方に迷惑をかける


ゲームは終盤、向かいに座っていた男性が最終手番で逆転し勝利!
私は小早川を上書きしまくったあげく自分の首を絞めむなしく3金が手元に残っただけのぶっちぎり最下位だw

シンプルながらも面白くこういうゲームがあるとゲーム会で助かること請け合いだろう。
個人的には5人以上で遊ぶんだときに一番楽しめるバランスじゃないかと感じた。

コインには小早川氏の家紋がデザインされているしモノもしっかりしていていい感じ。このコインを別ゲーのコンポーネントに流用してもいいかもしれない。


帰ってから知ったのだが当日分は完売したらしい。写真の通り予約受付中とのことなので気になる方はぜひ。



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さて今回のゲームマーケット。個人的には今後もビッグサイトでやってくれたらうれしいなという感想。
まずなんといっても行きやすいアクセスの良さとワンフロアで実施できる広さ。
いろんな問題はあるのかもしれないけど今後もビッグサイト開催を望みます!

ちなみにその後、お昼には会場を後にして家で「酔いどれ猫のブルース」と「スマッシュアップ」、「キャット&チョコレート:学園編」を少しだけやって解散。

酔いどれ猫、スマッシュアップともに面白かったのでこれのプレイログもGW中に書く予定です。


















2013年4月14日日曜日

13/4/13プレイログ:ボラボラ , 怪盗紳士

いきなり私事ではありますが4月から新天地で頑張ることになり職場の方々が送別会を実施してくださった。

その際、なんともサプライズなプレゼントとして

なんとボラボラをくださったのだ。しかも恐らくCOQさんの和訳までついている。

職場でボードゲームの話をして且つこういったイベントに関われるのはふっくんくらいだと思われる。ふっくん、本当にありがとう。そして部の皆さん本当にありがとう。

しかしメビウスさんの販路にも乗ってないうちにご用意いただくとか本当に恐縮だ。
「これは早々に遊ばねば!」ということでレギュラーメンバーを招集である。


【参加】ぴーやま、イガリ、AZ、ずんちゃん、私

ボラボラ Bora Bora


かねてより期待していたボラボラ。重量級ゲームの雄Stefan Feldの最新作だ。
フェルトと言えば最近ではこのボラボラの他にもブルージュリアルト橋、さらにAmerigoの発売も控えており絶好調(?)なデザイナーだ。


フェルトはブルゴーニュしか持っていなかったのでそれ以来となる。

左に島(恐らくこれがボラボラ島なのか)が、右に各種アイテムやステータスメーター等が配置されたメインボード。
そしてアイコンてんこもりの個人ボード。

いかにもフェルトな要素がっつりの重そうな印象だ。
しかしながらこれが思いのほか重くはない。

簡単にゲームの流れを紹介。

まず、プレーヤーはサイコロを3つふる。
そのサイコロをスタPから順にアクションタイルの上においてアクションを実行していく。これを全員繰り返してラウンド終了で6ラウンドするとゲームが終わる。
つまり1ラウンド3回アクション選択できるわけだ。

これが7種のアクションタイル。以下これに沿ってアクションを紹介。


左上2つはメインボードの左側島エリアの開拓のアクションだ。
それぞれ陸路と海路になっている。
このアクションを選択したプレイヤーは自分が既に家コマを置いている周囲に家コマを置くことが出来て開拓を進められる。
メインボードはよく見ると陸路も海路もエリアごとにサイの目で結ばれている。

アクションを選択した際に置いたサイの目以下の道で隣接しているエリアに家を置くことが出来る。
家を置くとその土地に対応した建築リソース等がもらえ、そのエリアに隣接している魚タイルに描かれた得点をゲーム終了時にもらうことが出来る。
ちなみに各エリアには各プレーヤーごと1個家を建てることが出来るので早い者勝ちというよりかはリソース獲得と勝ち点拡大が目的になる。

右上2つ男女アクション
色んな効果を持つ男タイルと女タイルを獲得することが出来る。サイコロの目が大きいほど選べるタイルの選択肢が増える仕組みだ。
男タイルは特殊能力に加えて刺青アイコンを、
女タイルは特殊能力に加えて貝アイコンを備えている。
刺青は手番順にかかわるステータス、貝は勝ち点に直結する宝石タイルを買うために必要なリソースだ。
男タイルと女タイルを獲得した後に活性化すると刺青と貝が手に入る仕組み。
特殊能力は活性化に関わらずラウンドごとに1種ずつ発動できるお得能力となっている。
なんともワクワクさせるアイコンデザイン。
ちなみに獲得した男女タイルは個人ボードに配置するのだけれど、その配置箇所は前述の家コマが置いてある場所になる。
家コマ設置、つまり家コマを個人ボードからメインボードに移していかないと男女タイルが設置できない仕組みになっている。
個人ボードのコマを外すとその下に効果的なスペースが現れてくる仕組みはなんとなくテラミスティカを彷彿とさせるものがある。


下段左建築アクション
島の開拓などで手に入れた建築リソースで建築が出来て勝ち点が入る。
建築アクションは序盤のラウンドに建てた方が多くの勝ち点が入る仕組みになっている。

下段真ん中寺院
寺院に人を派遣することでラウンド毎に勝ち点を増やすことが出来る。
またサイの目操作やその他お助けアクションに使う神様カードの代わりに使える神様タイルをもらえたりする。

下段右助手アクション
いわゆるその他各種アクションをするタイルだ。
男女タイルの活性化や神様カードの獲得などができる。
置いたサイの目がこのアクションをするためのコストになり、それぞれ割り当てられたコスト分のアクションが出来る。
例えば5のサイコロを置くとコスト1のアクションである男女タイルの活性化を3回とコスト2のアクションである神様カードの獲得1回といった感じだ。

さてこれらアクションには実は1つ縛りがある。
各種アクションタイルにおけるサイの目は既にそのタイルに乗っているサイコロの目未満でないといけないという縛りだ。
5が乗っていたら4以下、1が乗ってしまうともうそのラウンドはのせられない。
もちろん大きな目を置いた方が選択肢が多かったり有利だったりするがあまり大きいサイコロを持っていても置けるシチュエーションが少なかったり、他プレイヤーが置きやすくなってしまうので何とも難しい。
ここら辺の縛りが手番順でのインタラクションを醸成してなんとも頭を悩ませる。

さらにラウンド毎の勝ち点計算時にはプレーヤーごとに違う3種のタスクタイルの達成チェックもある。

サイコロの目の縛りやその他のお助けになる5種の神様カード等を駆使しながら6ラウンドを進めていくのだ。

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「フェルトだしインスト時間もかかりそうだから早めにこい!」と友人を招集したが
実際インストしてみると思いのほかすぐ理解してもらえた。

なんというかこのボラボラ、要素が多い割にやることは意外とシンプルで少なくともルールという点では簡単な部類に入ると思う


というわけで心配のインストも理解してもらいレッツボラボーラ!

初めて数分、全員が気づく。
このゲーム、ルール簡単だけど進め方難しいな」ということだ。
しかも各ラウンドごとに達成チェックがあるタスクタイルの存在もあってさらに迷う。


しかしこの迷いが猛烈に楽しい。
基本的にインタラクションはアクションタイルのサイの目に凝縮されていることもあり自分の箱庭経営にそこそこカロリーを注げる。しかしながら肝心なアクションを邪魔されるわけにはいかないのでまさに神に祈ってサイコロを振り「置くなよ、絶対そのアクションに変なサイの目置くなよ、、、」と念じながら相手を牽制する。

ソロプレイになりそうでならず殴り合いになりそうでならない。
ここらへんのバランスが抜群でかつアクションの幅が広くて楽しい。

以下プレイ中
アクションを縛ったり、自分の思い通りにアクションを選択したりと手番順は結構大事。
メインボードの上部、刺青メーターでしのぎを削る。

後半になってくると島に多くの家コマが。

貝や捧げものなどコンポーネントがとにかく奇麗で素材もしっかりしている。

サイコロはこんな感じでタイルの上に置いていく。サイコロをアクションに直結させる感じは同じフェルトのブルゴーニュ、他だとトロワなんかにちょっと近い。

さてゲームは島に家コマを置ききったボーナスと魚勝ち点でブーストしたぴーやまが勝利。以下序盤から1位をキープしていた私が2位。その後にAZ、イガリ。

インスト20分、4人でプレイ時間2時間ちょっと

ブルゴーニュやトロワのようなダイスを使ったアクション内容・アクション幅の選択が好きならまず間違いなく楽しめる。
さらにこのゲームのいいところは各アクションのシンプルさ。
ブルゴーニュに比べればかなりわかりやすいアイコンのイメージもいい感じだし、手番順の男タイルでいくか勝ち点リソースの女タイルでいくかなど個人内の悩みもいい具合だ。

さらに一言コメントしたいのがアートワークの奇麗さ。
南国ムード抜群のコンポーネントは重そうな各要素を緩和してくれている気がする。

ダイス&多要素のアクション選択ゲームが好きなら間違いなくおすすめ。

箱絵をよく見ると原始的な道具で刺青を彫っている。

ちょっと怖い。



怪盗紳士 Gentlemen Thieves

午後はイガリが最近購入した怪盗紳士をずんちゃんも加えた5人で。


いわゆる隠匿系

5人が自分がどの色の怪盗かを隠した状態でゲームは進む。

まず親が3-2にチームを分ける
その後時計回りでタイルを引いて5カ所の場から選んで置いていく。
タイルは怪盗道具を表していて5色5種。
5種の道具が1カ所に置かれると盗み成立。
その際、タイルの色を確認して含有率の多いチームの勝ち。勝ったチームは勝ったチームに含まれる色のタイルを山分け
これを繰り返して終了タイルが出たら終了し自分の色をここで公開して勝者を決める。
「なんか赤はAZっぽい」とか「黄色はわかった気がする」など隠匿系特有の腹の探り合い。自分のチームに勝ってほしくてタイルを配置していくとバレやすいしかといってあんま無意味な行動をしていても勝てない。
ここらへんのバランスはお邪魔もの的な感じ。

なんだかんだ複数回遊んだ。隠匿系好きならおすすめだが恐らくこれは5人でやらないと面白くない気がする。5人ゲーの環境が作りやすい方なら持っててソンは無いと思う。




その後は髑髏と薔薇キャット&チョコレートビジネス編を複数回遊んだ。




今回のメインだったボラボラはかなり面白かった!

特にメインの要素ではないんだけど個人ボードにリソースがいっぱい乗っていてそれを使用するとその下に効果や要素が現れるってのは最近のトレンドなんだろうか。
なんかこのギミックを軸に新しいものが生まれてきたり面白いものが出てきたらいいよなあとか思ったり思わなかったり。